Audible(オーディブル)で聴きたいおすすめミステリー30選【2025年最新】

英国カンブリア州のストーンサークルで、焼死体が相次いで発見される。犯人は猟奇的な手口から「イモレーション・マン」と呼ばれ、やがて三人目の遺体には、停職中の捜査官ワシントン・ポーの名と謎の数字が刻まれていた。無実を主張するポーは現場復帰し、事件の核心へと引き戻されるが、捜査が進むほど過去と現在が不穏に結びついていく。次の犠牲者は誰なのか。冷たい緊張感が続く、英国発の本格猟奇ミステリー。

静養のために訪れた屋敷で、ヘイスティングズは思いがけず殺人事件に遭遇する。女主人が毒殺され、屋敷に集った人々は皆、疑わしい事情を抱えていた。捜査に乗り出したのは、彼の友人である亡命ベルギー人探偵ポアロ。几帳面な観察眼と論理で、複雑に絡んだ証言と人間関係を解きほぐしていく。名探偵ポアロ誕生の原点となった、推理小説史に残るクラシック・ミステリー。

孤島に集められたのは、互いに面識のない十人の男女。だが招いたはずの主は姿を見せず、夕食の席で突然、彼らの過去の罪を告発する謎の声が響く。屋敷に流れる不気味な童謡。その歌詞になぞらえるように、招待客は次々と命を落としていく。逃げ場のない島で、疑念と恐怖は加速するばかりだ。果たして最後に残るのは誰なのか。閉ざされた空間で人間の罪と心理を暴き出す、究極のサスペンス・ミステリー。

月刊誌を率いるジャーナリストのミカエルは、ある名家から過去の失踪事件の調査を依頼される。彼が組むのは、背中にドラゴンの刺青を刻んだ天才的だが孤独な調査員リスベット。舞台は閉ざされた孤島。一族に連なる秘密、暴かれる過去、交錯する愛と憎しみが、静かに、しかし確実に真実へと迫っていく。世界を魅了したシリーズ第一作にして、冷徹さと情熱が共存する極上のサスペンス。

東京で起きた小さな傷害事件。連行された冴えない中年男は、取調室で突如「今夜、街で爆発が起きる」と告げる。荒唐無稽な戯言と思われたその直後、予言通りの爆発が発生した。さらに男は、残る爆破の回数と時刻を淡々と口にする。迫るタイムリミット、翻弄される警察、暴かれていく犯人の狙い。果たして正義は街を守れるのか。緊迫の連続爆破を描く、息もつかせぬノンストップ・ミステリー。

仙台で尊敬を集めていた男性が、餓死という異様な状況で発見される。金品目的とは思えず、怨恨も見当たらない。行き場を失う捜査線上で浮かび上がるのは、同じ時期に社会へ戻った一人の元服役囚だった。彼は過去の因縁を辿り、ある人物を探し続けている。被害者と加害者の境界はどこにあるのか。守られるべき者とは誰なのか。幾つもの感情が交錯する先に、胸を締めつける真相が待ち受ける社会派ミステリー。

昭和の台風の夜に起きた強盗殺人事件。若手刑事・渡瀬は、厳しい取調べの末に容疑者の自白を得るが、その男は裁判で否認し、やがて獄中で命を絶つ。事件は決着したはずだった。しかし数年後、別件捜査をきっかけに、渡瀬は当時の判断に疑問を抱く。真犯人は別にいるのではないのか。組織の圧力に抗いながら再捜査を進める彼の前に立ちはだかるのは、司法の限界と人間の業だった。正義と真実の行方を鋭く問う、骨太の社会派ミステリー。

昭和末期の広島。捜査二課に配属された新人刑事・日岡は、型破りで危険な噂を持つ先輩・大上の下で、暴力団絡みの失踪事件を追うことになる。違法すれすれの手法で裏社会に踏み込む大上に戸惑いながらも、日岡は極道たちの現実と向き合っていく。やがて事件は組織同士の抗争へと発展し、街は緊迫の渦中へ。正義とは何か、警察は何を守るのか――若き刑事の覚悟が試される、魂を揺さぶる警察小説。

幼い娘を通り魔事件で奪われた夏目は、その苦しみを抱えながら刑事として生きる道を選ぶ。虐待やホームレス殺人、非行など、弱い立場の人々が絡む事件と向き合い、痛みに寄り添いながら真実を探し出していく夏目の姿には、迷いと決意が同居していた。社会の影に潜む現実を丁寧に描きつつ、人間の優しさと哀しみが胸に迫る連作ミステリ。

都内の公園で起きた異様な殺人事件。ほどなく犯人を名乗る人物から声明が届き、同じ手口の事件が別の街でも発生する。被害者同士に関係はなく、動機は不明。捜査を率いる刑事・犬養は、点在する証拠をつなぎ合わせる中で、ある名前に行き当たる。挑発を続ける犯人と警察の知恵比べは激しさを増し、真相へと迫っていく。息もつかせぬ攻防が続く、緊迫の連続殺人ミステリー。

不可解な連続自殺事件が発生する。共通点は、犠牲者たちが過去に犯した殺人と“同じ方法”で命を落としていることだった。捜査を任された新人刑事・藤堂比奈子は、事件を追うほどに、人間の罪と恐怖が絡み合う深い闇へと引き込まれていく。果たしてこれは偶然か、それとも誰かの意図なのか。辿り着いた先に待つのは、想像を超えるおぞましい真実。背筋を凍らせる戦慄のホラーミステリー。

怪奇な噂が絶えない高校の旧校舎。祟りや幽霊の目撃談が飛び交う中、女子高生・麻衣は、心霊現象を専門に扱う調査チームの手伝いをすることになる。現れたのは、17歳にして所長を務める自信満々の少年・渋谷一也。霊の仕業か、人為的なものか――個性豊かな霊能者たちと共に、麻衣は噂の真相へと踏み込んでいく。恐怖と謎、軽快な掛け合いが魅力のミステリ×ホラーシリーズ開幕。

怪死が相次ぐ都心の老朽アパート。警視庁の極秘部署に属する霊視能力者・安田怜は、祓いの依頼を受け現場へ向かう。しかし到着した彼を待っていたのは、すでに命を落とした住人と、「深入りするな」という不可解な命令だった。立ち入りを禁じられた一室に潜む“何か”とは。真相を暴くのではなく、あえて隠す――常識外れの捜査方針が、さらなる恐怖を呼び起こす。警察と怪異が交差する、背筋が凍るミステリー。

大学生の小春は漫画家を目指しながら、大阪の小さなパン屋でアルバイトに励んでいる。ある日、親友との約束が突然キャンセルされ、理由の分からない違和感が胸に残る。何気ない会話や日常の出来事を振り返るうち、小春は友人の本心と、隠されていた思いに気づいていく。事件らしい事件は起きないが、だからこそ心に響く謎がある。香ばしいパンの匂いと共に味わう、やさしく温かな〈日常の謎〉ミステリー。

探偵の七隈は助手の律とともに、余命宣告を受けた人々が集う交流会へ招かれる。山奥の別荘で和やかな時間を過ごした翌朝、参加者の一人が不可解な死を遂げた。病による最期なのか、それとも人為的なものなのか。もし殺人だとしたら、なぜ限られた命の人間を狙ったのか。疑念が静かに広がる中、七隈は死の意味に迫っていく。生と死の境界で明かされる、予想外の真実とは――。

火災で重い傷を負いながらも、遥はピアニストになる夢を捨てなかった。再起をかけてコンクール制覇を目指し、過酷な練習に身を投じる日々。しかしその周囲では、不穏な出来事が立て続けに起こり、やがて取り返しのつかない事件へと発展していく。夢を追う情熱と、拭えない不安が交錯する中、遥は何を信じ、何を失うのか。音楽への執念と恐怖が絡み合う、緊迫のサスペンス。

十年前、洋食店を営んでいた父は無差別事件に倒れ、母も忽然と姿を消した。姉妹は離ればなれとなり、それぞれ厳しい日々を生きてきたが、妹・妃奈の死によって再び過去と向き合うことになる。なぜ今、彼女は命を落としたのか。かつて断ち切られたはずの事件が、再び運命を動かし始める。家族の喪失と隠された真実が絡み合う中、姉は避けられない真相へと導かれていく。静かな絶望と緊張が胸を締めつけるミステリー。

「自分を殺した犯人に全財産を譲る」――元恋人が残した常軌を逸した遺言により、弁護士・剣持麗子は前代未聞の“犯人選考会”へ関わることになる。巨額の遺産を巡り、彼女は依頼人を有力な犯人に仕立てようと動き出すが、肝心の遺言書が消え、関係者までもが命を落とす事態に。金と疑念が渦巻く中、真実はどこへ向かうのか。皮肉と緊張が同居する、異色の法廷ミステリー。

古代エジプトで神官として生きたセティは、死後ミイラとなるも、心臓の欠片を失ったため冥界の裁きを受けられずにいた。失われた心臓を取り戻せる猶予は、わずか三日。地上へ戻った彼は、自らの死の真相を探ると同時に、密閉されたピラミッドから忽然と消えた先王のミイラの謎に挑む。生と死、神々の掟が交錯する中、時間切れが迫る。古代世界を舞台にした異色の歴史ミステリー。

密室である限り無罪が成立するという判例が定着した日本では、皮肉にも密室殺人が頻発していた。そんな状況下、名高いミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で不可解な殺人が起こる。唯一の橋は崩され、館は完全に孤立。次々と現れる密室の死体と、傍らに残された意味深なトランプが示すものとは何か。論理と狂気がせめぎ合う極限状況で、常識を覆す真相が浮かび上がる。知的興奮が止まらない、本格クローズド・サークルミステリー。

かつて名校長として知られた祖父は、認知症を患い介護を受ける日々を送っている。だが孫娘・楓が日常で起きた不可解な出来事を語るとき、祖父の洞察力は驚くほど冴えわたる。椅子に座ったまま導き出される推理は、やがて楓自身の人生を揺るがす事件へとつながっていく。古典文学への造詣と人間味あふれる視点が、謎を静かに解き明かす。温もりと知性が同居する、安楽椅子探偵ミステリー。

ヒマラヤで発掘された二百年前の人骨。そのDNAが、四年前に姿を消した妹のものと一致した――遺伝学を学ぶ悠は、あり得ない鑑定結果に困惑する。真相を確かめようとした矢先、指導教授が殺害され、人骨も研究室から消えた。妹は生きているのか、それとも過去と何かが繋がっているのか。科学の常識を揺さぶる謎を追ううち、悠は想像を超える巨大な陰謀へと巻き込まれていく。知的興奮が止まらない科学サスペンス。

恋人に裏切られたＯＬ・麻友が出会ったのは、法律の枠内で復讐を請け負う女・エリス。弁護士資格を武器に、彼女は依頼人の恨みを鮮やかに晴らしていく。だが、一見荒唐無稽に思える相談の先には、思いもよらぬ殺人事件の真相が潜んでいた。法が届かない権力者、同業の“復讐屋”との対峙――正義と報復の境界で、エリスはどんな選択を下すのか。知略が冴えるリーガル×復讐ミステリー。

心臓移植の代替手術として注目される“バチスタ手術”を担う天才外科チームで、不可解な術中死が相次ぐ。原因不明の事態に、のんびりした内科医・田口は病院長の命で調査役に指名される。そこへ現れたのは、常識外れな言動で現場をかき乱す厚労省の役人・白鳥。医学と組織の論理がぶつかる中、二人は隠された真実へと迫っていく。ユーモアと緊迫感が同居する、痛快医療ミステリー。

「二十歳の誕生日に指輪が欲しい」──人生で初めて、恋人に願いを口にした彼女。しかし約束の前日、彼は姿を現さなかった。理由を知らぬまま時は流れ、残された言葉と記憶が、彼女の心に静かに問いを投げかけ続ける。なぜ出会い、人は別れ、想いはすれ違ってしまうのか。小さな願いと叶わなかった約束を通して、人が抱える罪と愛、そして希望を描き出す。胸の奥にそっと残る、切なくも温かな物語。

新人脚本家・甲斐千尋は、気鋭の映画監督から過去の一家殺害事件を題材にした企画を持ちかけられる。その事件が起きた町は、千尋自身の故郷だった。封じてきた記憶と向き合う中で、事件にまつわる語られてこなかった側面が浮かび上がっていく。なぜ今、この物語を描くのか。創作と現実、加害と被害、生と死の境界が交錯する先に現れるのは、胸を打つ真実だった。静かな衝撃が心に残る長編ミステリー。

雪に閉ざされた森にそびえ立つ、硝子の塔。ミステリを愛する大富豪の招きで集められたのは、刑事や霊能力者、作家など癖の強い面々だった。しかし館の主が毒殺され、続いて起こる火災と惨劇により、優雅な集いは一転して悪夢と化す。さらに浮かび上がる、十三年前の未解決事件の影。名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬は、閉ざされた館で錯綜する謎に挑む。緻密な伏線と衝撃の結末が待つ、本格ミステリー。

凄惨な家族殺害事件で死刑判決を受けた少年が、突如として拘置施設を脱走した。彼は追跡を振り切りながら、建設現場や旅館、宗教団体、介護施設など、人目に紛れられる場所を転々とする。必死の潜伏生活の裏で揺れ動くのは、罪を負った若者の孤独と、逃亡を続ける理由だった。社会の闇を映し出しながら、彼の真意に迫っていく緊迫の逃走劇。

駅前で起きた無差別殺傷事件。その唯一の生存者となった青年・修司は、病院で見知らぬ男から「10日逃げ切れ」と告げられる。直後、正体不明の暗殺者が彼を襲撃し、修司はなぜ狙われるのかも分からぬまま逃走を余儀なくされる。型破りな刑事・相馬と、膨大な知識を持つ鑓水の助けを得て、迫りくる死と謎に挑む修司。逃げ切れるのか――そして10日という期限の意味とは？

ある日、居場所を失いかけていた少女・章子のもとに、一通の手紙が届く。差出人は、20年後の自分だと名乗る女性だった。信じがたい言葉の数々は、彼女の未来と選択を静かに指し示していく。孤独や不安に押しつぶされそうな日常の中で、章子は「これから」を考え始める。過去と未来が交差するとき、子どもたちを待ち受ける運命とは何か。希望と切実さが胸に迫る、時間を越えたメッセージの物語。