結論:オーディブルは微妙なところもあるが、ハマる人には最高

オーディブルは「頭に入らない」と言われることもありますが、実際は向き不向きがはっきり分かれるサービスです。微妙な点もある一方、ハマる人には最高のオーディオブックだと感じました。

本記事では、オーディブルを実際に使って感じた微妙なところやリアルな評判、初めての人におすすめの作品などを解説します。

オーディブルの微妙なところ(デメリット)

1.目次に詳細が書かれていない作品がある

作品によっては、章タイトルがなく「1」「2」「3」と数字だけの目次しか表示されない場合があります。

目次の画像

作品のジャンルによっては仕方ないことかもしれませんが、聴き返したいときに、どこで何を話しているのか分からず、聴きたい場所を探すのに手間がかかるのが微妙な点です。

2.アプリ版では全話を表示できない作品がある

ポッドキャストなど、数百話ある作品では、アプリ版で「すべてのエピソードを表示する」をタップしても全話が表示されない場合があります。

続きが気になってもエピソードが表示されず、アプリだけでは完結しない点は正直不便に感じました。なお、PCやスマホのブラウザで公式サイトを開くと、エピソードはきちんと表示されます。

3.支払い方法が少ない

オーディブルの支払い方法は、クレジットカードまたはデビットカードのみとなっています。

PayPayなどの他の支払い方法には対応していないため、普段クレジットカードを使わない人にとっては少し不便に感じるかもしれません。

4.ナレーターで聴きやすさが変わる

オーディオブックでは、ナレーターによって作品の印象や聴きやすさが大きく変わります。

内容自体は面白くても、声のトーンや話すスピード、抑揚が自分に合わないと、思った以上に集中しづらく感じました。

長時間聴く場合は、ナレーターとの相性が重要になります。事前にサンプル再生で確認できますが、実際に聴き続けてみないと分からない点は、少し微妙なところです。

5.難しい専門書などは頭に入りにくい

オーディブルは手軽に聴ける反面、専門用語が多い本や内容が難しい書籍は理解しづらく感じることがあります。

作品によってはPDFで図や表を確認できる場合もありますが、音声だけでは全体像を把握しにくいと感じることもありました。

実際、集中して聴かないと内容が頭に入りにくく、何度も聴き直すことがあります。専門書は紙や電子書籍と使い分けるのが無難だと感じます。

それでもオーディブルが最高な理由(メリット)

メリット1:ながら聴きで読書できるのが最大の強み

オーディブルの最大のメリットは、耳さえ空いていれば読書できることです。通勤・通学中や家事、散歩の時間など、これまで何もしていなかった時間を読書に使えるようになります。

本を読む時間が取れない人にとっては、読書のハードルを一気に下げてくれるサービスだと感じました。

メリット2:小説やエッセイとの相性がとても良い

難しい専門書は向きませんが、小説やエッセイはオーディブルとの相性が抜群です。情景描写や会話文が多い作品は、音声で聴くことで物語に入り込みやすくなります。

プロのナレーターが朗読する作品は、紙の本とは違った楽しみ方ができました。

メリット3:聴き放題なので気軽に試せる

オーディブルは聴き放題制のため、合わないと感じた作品は途中でやめても問題ありません。

「気になるけど失敗したくない」という本でも、気軽に試せるのは大きなメリットです。ナレーターとの相性が合わない場合も、別の作品にすぐ切り替えられます。

メリット4:読書が習慣になりやすい

好きな場所で再生ボタンを押すだけで始められるため、紙の本よりも心理的なハードルが低く感じました。

毎日少しずつでも聴くことで、自然と「読書する習慣」が身につきやすい点も魅力です。

オーディブルに向いている人・向いていない人

オーディブルに向いている人

  • 忙しくて本を読む時間がなかなか取れない人
  • 通勤・家事・散歩などのスキマ時間を有効活用したい人
  • 小説やエッセイなど、物語を楽しむ本が好きな人
  • 活字を読むのが少し苦手な人

ドラマやアニメで作品を知り、原作も読んでみたいという方には特におすすめです。

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オーディブルに向いていない人

  • 図や表を見ながらじっくり理解したい人
  • 専門書や学習目的の本を中心に読みたい人
  • ナレーターの声や話し方が気になりやすい人
  • 本は静かな環境で集中して読みたい人

音声だけでは理解しづらい内容や、集中して読み込みたい本には、紙や電子書籍の方がおすすめです。

オーディブルの評判

オーディブルの評判を見ると、「いつでも耳で読書できる」「通勤や家事の合間に楽しめる」といった利便性を評価する声が多く見られます。ナレーターの朗読に没入できる点や、倍速再生で効率よく聴ける点も好評です。

一方で、ナレーターの質にばらつきがある、音量が小さい、アプリが不安定といった不満の声もあります。使い方や環境によって評価が分かれるサービスと言えるでしょう。

オーディブルのおすすめ作品(これから始める人向け)

カフネ

カフネのジャケット画像
著者
阿部 暁子
ナレーター
岸本 百恵
再生時間
10 時間 31 分
ジャンル
心理フィクション

おすすめポイント: 「2025年本屋大賞」受賞作 ストーリー、ナレーターともに素晴らしい作品です

4.7 (3,352件のレビュー)

弟を亡くした女性が、遺されたつながりから弟の元恋人と出会い、家事代行の仕事を通して関わっていく。喪失を抱えた二人が、食をきっかけに少しずつ距離を縮めていく物語。

成瀬は天下を取りにいく

成瀬は天下を取りにいくのジャケット画像
著者
宮島 未奈
ナレーター
鳴瀬 まみ
再生時間
5 時間 4 分
ジャンル
青春小説、連作短編集

おすすめポイント: 「2024年本屋大賞」受賞作 総レビュー数4,000越えの人気作

4.6 (4,315件のレビュー)

中学2年の夏、少し風変わりな少女・成瀬は、周囲が驚くような行動を次々と宣言する。コロナ禍の日常の中で、自分の信念を貫き全力で走り続ける姿を描いた青春物語。

国宝 上 青春篇

国宝 上 青春篇のジャケット画像
著者
吉田 修一
ナレーター
尾上 菊之助
再生時間
21 時間 7 分
ジャンル
現代文学・日本文学小説

おすすめポイント: 原作・実写邦画ともに人気の一作 歌舞伎役者の朗読で味わう、歌舞伎の世界

4.9 (916件のレビュー)

極道の家に生まれた青年と、梨園に育った若き役者。異なる背景を持つ二人が、芸の世界に身を投じ、栄光と挫折を重ねながら頂点を目指していく物語。

オーディブルは実際に使って判断するのがおすすめ

今回は、オーディブルが微妙と言われる理由を中心に解説しました。使い方次第で向き不向きが分かれますが、読書量を増やしたい人やスキマ時間を活用したい人には便利なサービスです。評判だけで判断せず、実際に使って自分に合うかどうかを確かめるのがおすすめです。

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